FOR SCHOOL

学校様向け事業

「みんなのドラマ」の特徴

学校で使用するアクティブラーニング教材です

「みんなのドラマ」は、小学校高学年から、中学・高校・大学等で活用いただける、生徒が主体となって行うグループワークのプログラムです。映像コンテンツを軸に設計されています。その特徴は、下記のとおりです。

1. 前野隆司教授の監修のもと、学術的背景をもって設計しています

慶應義塾大学大学院 前野隆司教授

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究委員長・教授。東京工業大学卒、同大学院修士課程修了。キヤノン株式会社勤務、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授、慶應義塾大学理工学部教授などを経て現職。

キャノンではロボット開発に従事。人の感情を理解するロボットを研究するうち、人の感情の分析に着手。人がどんな時に幸せを感じるのかについて膨大な因子分析を実施。その結果、「幸せの4因子」を導出し、「幸福学」を創設。ヒューマンインタフェースのデザインから、ロボットのデザイン、教育のデザイン、地域社会のデザイン、ビジネスのデザイン、価値のデザイン、幸福な人生のデザイン、平和な世界のデザインまで、様々なシステムデザイン・マネジメント研究を行い、実績多数。

2. ワークのプロセスで起きる自己や周囲の仲間の言動を、客観視できるシステム (特許出願中)を用いています

3. 新学習指導要領に必要な力、そして大学入試における新評価基準に必要な力を養います

「みんなのドラマ」は、「自ら考え、判断し、表現する力を育む」、「学習に取り組む意欲を養う」こと、また「思考力、判断力、表現力」、「主体性を持って、多様な人々と協働して、学ぶ態度(主体性、多様性、協働性)」を育みます。

4. 先生の負担を減らす一助となります

「みんなのドラマ」は、専用ガイドに沿って、映像を再生頂くことで運用できます。開発チームがテストを重ね、多くの生徒たちの声を反映して完成させました。ワーク実施中、先生は生徒たちの様子を観察しサポート頂くことが可能です。

また実施後には、生徒一人一人にそのまま配布して頂けるフィードバックシートをお返しします。別途、クラス全体、学年全体単位での活動記録にお使いいただける先生用のフィードバックシートもお届け出来ます。ご希望に応じて、全国との比較データ等もご提供可能です。

教室での実施の様子(城西川越中学校3年生)

ワークで用いる「4つの力」を表す4色チップ(特許出願中)
※ 現在「共感」を表す"ピンク"は"白"に変更になっています。.

5. 「学び」を実現する3つのシステムを揃えています

授業時間やクラス人数等の制約がある中、教室で、効果的に学びを実現するため、下記の3つのシステムを組み込みました。

システム1:グループワーク

生徒だけで運用するため、生徒の主体的・協働的な活動を促進しています。先生はクラス全体に対する進行を行うこと、またディスカッション中に各チームの様子を観察しながら、必要に応じて声をかけて頂くことを想定しています。課題について話し合う「プレイヤー」も、それを注意深く聞き、チップを配りながら、議論が活発になるようファシリテートする「MC」役も、共に生徒が行います。また、各チームの結論を相互に発表し、良いと感じた意見のチームに投票をするという課題を組み込むことで、より多くの他者の考えに触れる中での「学び」を得るだけでなく、チーム対抗の要素が加味されるため、生徒たちが、よりチームの成果に寄与しようと、コミットメントを高める効果が期待できる設計になっております。

システム2:MCという役割 (新たな時代のリーダーシップより)

プレイヤーの発言に対してチップを配る役割も、生徒が行うことが「みんなのドラマ」の大きな特徴です。「みんなのドラマ」におけるMCの一番重要なミッションは、「チームの議論が活発になるよう努めること」としています。

チームの議論を活発にするための具体的な声かけや行動は、MC個人が自分で考えて自由に行って良いことになっており、そこに主体的に「考える」場が生まれると考えています。MCは自分で自分にチップは配れません。そのため、意見が少ない仲間を励ましたり、時にはまとまらない複数のアイディアを整理したりするファシリテートを行い、チームとしてのパフォーマンスを上げるミッションを担うのです。

近年の組織論やリーダーシップ論の研究においてはトップダウン式の旧来のカリスマ型のリーダーでは組織では持続的な成長が難しいとされています。リーダーはまずメンバーの一番のフォロワーであることが求められています。つまり「みんなのドラマ」のMCを経験することは、未来型のリーダーシップの体験であると言えます。

システム3:フィードバック

プログラムを受講した生徒のデータを分析し、各個人ごとにまとめた、データ分析資料をお届けします。
生徒指導、クラス運営、今後のクラス編成等の参考にして頂けます。

実施回を「プレイヤー」と「MC」に分けて分析。変化や特性を判りやすく表示しています。

フィードバックは「4つの力」を養う上で重要な機能を持っています。
「みんなのドラマ」を実施するごとに、生徒一人一人に所定の生徒記入票に記入いただき、まとめて回収いたします。

(注)生徒記入票 ワーク中に1回1枚、生徒が記入します

生徒記入票をもとに個人の感性や特性を分析し、生徒一人一人にフィードバックシートをお戻しします。これは、結果を客観視することで、生徒の主体的な学びを促す機会を作ります。

ワーク実施後、放置するのではなく、集約・分析して振り返ることにより、生徒一人一人が、客観的に自身の傾向や特性を把握することが出来るようになります。自己認識どおりの自分であったか、気づいていなかった長所が仲間と協働的に活動する中で、表出されたことを認識する等、様々な学びがあると考えております。

自身を客観的に観察することは、<なりたい自分をイメージし、主体的に考えそこへ向かって生きる>第一歩です。我々はこれを重要な「学び」として捉えています。

また、ご希望に応じて、クラスや学年単位の分析を行い、クラス別・学年別等のフィードバックシートも発行できます。これらを元にした、クラスや学年運営に即したメンバーリング等のコンサルティングも承ります。

クラスや学年の特性変化について整理します。クラス編成や運営・指導の参考にして頂ければと思います。