2019.08.19

リモート採用成功の秘訣は
「コンテンツ力」人材研究所
安藤健

多くの企業人事が注目している「リモート採用」。
株式会社 人材研究所コンサルタントであり、日テレHRシニアコンサルタントとしても活動する安藤健さんに、リモート採用の現状と課題、そして成功の秘訣について伺いました。

地方学生の採用は企業側にも学生側にもコスト(時間とカネ)がかかりすぎる

企業にとっては出張費、学生にとっては交通費、そしてどちらにとっても移動時間を多く要してしまうのが地方採用の大きな課題です。地方採用を重視する会社では、人事の中で地方採用専任の人を作って、半年近く東京に帰らないくらい全国行脚をしている会社もありますが、実際に全国行脚してみて工数破綻している企業も多いです。学生側も地方学生は平均的に就活にかかる経費は平均30万円にもなるともいわれていて、更に大学のシラバス厳格化による学業との両立の問題もあり、就活にこれまでと同じように多くの時間を割く事も難しい状態です。

地方採用は、課題も多いですがブルーオーシャンで、優秀な学生はいるので企業側もなかなかあきらめられない、それが現状です。

リモート採用による面接や説明会のオンライン化は、コスト削減の救世主

地方採用において、この課題を解決するという点で上手くいっているのが、面接や説明会をオンラインで行うリモート採用です。地方学生の交通費の削減はもちろんですが、深夜など学生にとってアクティブな時間にオンラインで説明会を見てもらうことが出来たりと時間と場所の制約を受けないという点でもとても有効です。 これは副次的な効果ですが、時価や場所の制約を受けないため、東京や大阪など都心部にいる学生にもメリットがあり、効果がでていることは事実です。確実に選考の間口を広げる事が出来ています。

リモート採用、成功の秘訣は「コンテンツ」の質

まだまだ、リモート採用に参入してきている企業は少ないですが、このようなメリットがあることから考えれば以後、参入は増え競争は確実に激化します。そこで勝ち抜き、差別化を図るために必要になってくるのは、説明会における映像制作の技術です。 学生は、様々な企業説明会のコンテンツを横並びにして比較してみるようになってくるので感動させる、人の心を動かす動画がとても重要になってくるわけです。

日本テレビが培ってきた映像制作の力は学生を魅了するコンテンツづくりにとても有効

リモート採用によって選考の間口を広げることに成功した後は、企業説明会動画で学生の心を動かすことができるかどうかが勝敗の分かれ道となります。日本テレビが長年作り上げてきた映像制作の技術は、その勝敗の分かれ道において大きなアドバンテージとなるはずです。

また、日本テレビがこれまでテレビ局として培ってきた、多様な人材を活かすチームビルディングスキルは、現在の企業に求められる多様性を重んじる働き方のなかでとても有効であると考えます。 コンテンツ作りのノウハウの伝授に留まらず、日本テレビが今後の人事にもたらす影響は大きいのではないかと私は感じています。
安藤健
株式会社人材研究所コンサルタント、日テレHRシニアコンサルタント。
学生時代に臨床心理学を学び病院や福祉施設などでの心のケアに従事するなか、心理学をベースに人を支援するとすれば、自分がより力になれるのは、もしかすると心をマイナスからゼロに戻すこと(日常生活に支障をきたしている人へのケア)よりも、ゼロからプラスに引き上げることなのではないか(日常生活を送れる人が更にやりがいをもって生きることができる状態)、と考え株式会社人材研究所に入社。 現在は、ポジティブ心理学の知見を踏まえた人事コンサルティングに従事。
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青山学院大学 教育人間科学部心理学科卒
新卒・中途を問わず様々な業界での採用の実務経験。
また人事戦略の全体構造設計から、採用、育成、配置、評価、報酬、代謝などの人事施策に関する設計まで、他業界でコンサルティング実績あり。
その他、毎年、学生向けの就活セミナーや、新入社員向けのストレスマネジメント研修登壇多数。